建物調査の際に思うこと

建物調査の際に思うこと

2017/02/28

こんにちは、USのKです。

2月最終日、3月というと学生であれば卒業、

事業主や会社勤めであれば、決算とかそろそろ異動とか・・・

私もかなり昔になりますが、3月下旬に横浜から大阪転勤の内示をうけ、

4月10日ごろまでに着任、その間に住まいを探し、引っ越し手配、引継ぎを

済ませてなんてこともありましたが、もうドタバタだったことを覚えています。

まぁ、3月というと引っ越しのシーズンでもあります。

それもあって4月、5月は管理組合さんの定期総会も多く、

理事会のメンバーも一新というところも多いと思います。

マンションを新築ではじめて購入、いままではなんとか輪番制のおかげで

役員にもあたらずに済んだ、でも、よりによってはじめての大規模修繕の

時期に回ってこなくたってなんてなんて人もいるんじゃないですか?

 

さて、本題に・・・

建物調査・診断で物件を見に行くたびに思うんですが、

特に初めての大規模修繕案件、築10年前後の案件になりますが、

まだ、きれいじゃない、どこ直すの?なんて案件、結構あります。

以前も書きましたが、大規模修繕のきっかけは・・・というと

管理会社が「長期修繕計画ではそろそろ大規模修繕の時期」ですっていうもんだから・・・

何れにしても劣化具合よりも必然性を「長期修繕計画」で判断しているところが

まぁ、多いこと。

私たちはそれを仕事にしていますから、お仕事を頂けて正直うれしい部分もあるんですが

組合さんによっては「建物診断から工事監理」までの業務で総会承認を得ているので

いまさらやめられません。

もう方針は決まっているのでどんな状態であっても工事は実施します。と・・・

管理会社にしてもコンサルタントにしてもまず、「建物診断」をしてどこをどう直す必要が

あるのか?予算は?で第一段階を終わらせ、つぎに工事をするのか否かは第二段階で

という話し方ができないものなのかなとしばし思ってしまいます。

総会での決議にしても、いきなり工事概要、金額、施工会社の承認ではなくやるのか否か

を先に決めることが重要じゃないですか?

工事設計・監理の契約の問題があるとすれば、そういう条件での見積にすればいい

だけのこと。一気にやるより多少金額がアップするかもしれませんが、

すくなくとも施工会社からのキックバックを当てにして安く見積もってくるようなところは

減ってくるんじゃないでしょうか?

だって第一段階が終わるまで一気に継続して進むかどうかわからないし、

しっかりとした説明を受け必要性を理解したうえで次の段階へ進むわけですから

あとは区分所有者である皆さん一人一人の責任になってくるわけです。

当たり前のことですが、建物の所有者は皆さんなんですから、知らなかったで済むこと

でもないと思いますが・・・・いかがでしょうか?

 

とそんなことで、特定非営利活動法人ECO-ECO建物再生推進協会」では、4月22日(土)にアートフォーラムあざみ野大規模修繕相談会を開催します。

(詳細は協会HP「大規模修繕コンサルタント.com」)

ぜひ、ご参加ください!

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​#相談会